2019年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます

2019年、明けましておめでとうございます!

あっと言う間にお正月三が日もすぎ、明日からまた保育園で元気な子どもたちとの生活が始まります。
みんなどんなふうに過ごしたのかな?
 長期の休み明けは、子ども同士、自分が経験してきたことを披露しあうので、予想外の遊びがはじまったり、子どもたちの成長のきっかけがあるので楽しみです。
 大人にとって、毎日はたいして大きな変化はないように感じることも、子どもたちにとっては、「少しいつもと違う」という非日常を体験する中で気づくこと、興味関心もつことに出会い、薄皮を1枚1枚重ねるように様々なことが育っていくのですね。
乳幼児期は、生活と遊びそのものが教育そのものだと言われる意味は、乳幼児期は体験したことが学習になっていくということなのです。
 改めてではありますが、Kid’s Encourageの保育では、臨床教育心理学、発達心理学をベースにした保育、教育を行うことを目指しています。
簡単に言えば、「心も体も頭も育てる」、総合的な人間教育を目指しているということです。
 社会システム、技術、情報が発展し、平成最後の今日、振りかえってみれば平成がスタートした30年前とくらべたら私たちの暮らしや習慣はどれほど変化したでしょうか!
これからAIの時代がくれば、加速度的な変化はきっと今予想しているよりも速く、大きいのではないかと思います。
 でも、人間そのものは、そんなに急には変わらない。 むしろ、「人間特有」というべき能力が重要な意味を持つことに、ますますなっていくでしょう。
 「人間特有」とは何か。 AI,ロボットにはないもの。 そう知能だけではない、心の存在だということです。
私たちは、人のこころの発達にこだわります。 様々な能力とともに心が育つことに人間として育つ意味があるからです。
人の心の発達・・とはどういうことでしょう。
臨床教育学では、こんなふうに説明されます。
『人のこころの一生は、「自分」というものが芽生え、成長し、変化していく激動の過程である。その道のりは危機、ストレス、不安といった負の要因だけでもちろんない。しかし、癒し、安心、喜びといった正の要因だけということはありえない。つまり、正負両方の要因がうまくかみ合い、調和する中で人のこころは発達していくのである。』
ここでいう、正負の要因となることを予測しながら意図して経験させていこうとするのが教育です。
正負のどちらだとしても、その年齢や発達にみあったふさわしい経験をするために、保育・教育の内容に課題が込められています。
保育の難しいところは、その内容が子どもにとっては遊びだということです。
遊びに没頭した結果として、子どもが必要な経験をしていた。 というのが、「課題に取り組んだ」ということなのですね。
このことは、実に難しく大変なことです。 保育を担う保育者に高度な知識や能力を求めているということでもあります。
保育の場面において、子どものこころの発達を支えていくためには、目の前の子どもがどのような心理状況にあるのかを理解する必要があります。
ところが、こころは目に見えないものであるだけに、これを理解するのは決して簡単なことではないのです。
だからこそ、保育者に謙虚な努力と注意深く子どもを見る慎重さを、専門性として身につけることが求められているのですが、資格をもった保育者が、それを自覚的な努力に置き換えていけるようになるのにも訓練、鍛練、そして学習を積み重ねるという期間を要しているというのが日本という社会の現状だと言えます。
これから社会の側からも、より良く子どもが育つ、人間形成の基礎としての『保育の質』が問われていくことになるでしょう。
その問いに応え、子どものこころの発達を支え、導ける保育の展開に、より一層努力してまいりたいと思います。
保育園と保育者も自分自身を育てながら、子どもの育ちに貢献していける保育を目指して、また新たな1年を邁進していきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年1月4日

園長 日下部 樹江

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